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2012.04.11 Wed
穏やかな熱
この
身の内に宿るのは
激しい情熱
ではないけれど
穏やかな熱を
胸に秘め
わたしは
あなたを想っていよう
伝わらなくても
届かなくても
ただ
ひっそりと
想っていよう
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短め
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2012.04.11 Wed
嗜好
コーヒーなんて苦いだけ
お酒なんて不味いだけ
そう
むくれていた頃の
わたしと
同じ顔をしているね
大きくなったら
淋しさが
消えてなくなるなんて
嘘
いつの間にか
慣れてしまうんだよ
不思議とね
今は
好ましい
とさえ
思うんだ
短め
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2012.03.13 Tue
変化
何かを変えるということは
何かを選ぶということ
何かを選ぶということは
何かを捨てるということ
何かを捨てるということは
何かを捨てる勇気を持つこと
誰かのために
自分のために
勇気を持つということは
傷を負う覚悟で臨むこと
傷を負う覚悟で以て
もっと強くなること
怯えないこと
曲がらないこと
負けない
と思うこと
変えて
変わって
化ける
その
在り様の容(かたち)
短め
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2012.02.25 Sat
お年頃
転べばいたい
濡れたらさむい
嬉しいとわらう
悔しいとおこる
すきはすき
花はきれい
星もきれい
想うばかりはくるしい
愛されないのはかなしい
きらいはきらい
わかりきっているのに
わからないふりをする
わたしも
そんな年頃になりました
短め
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2012.01.26 Thu
一滴
涙がいちばん小さな海なら
海はいちばん大きな涙である
地球の
70.6パーセントが海なら
地球は
70.6パーセントの涙を抱えている
空が落とす
雨の雫は
地球の落とす
涙の雫
涙は常に
地球に満ちて
涸れることなく
続いていくのだ
人の体内に
海があるとするなら
人の体内は
いつも涙で満ちており
人が涙を零すのも
まこと自然な行いである
この
涙に満ちた星で
わたしは今日
一滴の海を零す
短め
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ことのはのおと - kotonoha note -
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