忍者ブログ
2024.05.02 Thu
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

2014.02.07 Fri


【あ行】

あなたとわたし
一緒にいると
うれしくて
笑顔の零れる
音がする






【か行】

髪を切った理由
「切りたかったから」は
苦し紛れの言い訳
けれど本当の理由は言えずに
この胸の中






【さ行】

さみしいと
静かに呟く
すると
切なさが
そっとわたしに寄り添った






【た行】

ただ
近しくある日々は
続いていくものだと思っていた
手を伸ばせば
届く距離に






【な行】

なんとなく
憎めないのは
温まってもあなたの
熱が未だ わたしに
残っている所為かもね






【は行】

逸る心
ひとりより
ふたりの方が
平気ではいられない
離れようとしても 尚






【ま行】

まっすぐにあなたを
見つめるのは
難しいのよ
目があったら わたし
もうどうにかなってしまいそう






【や行】

やさしい人よ
行ってしまえばいい
揺れる心が赴くまま
永遠を
呼ぶ声の方へ







【ら行】

螺旋を描く
理想の夢は
瑠璃色の
霊鳥の歌が
朗々と響く






【わ行】

別れの辛さ
幾度知っても
上手くはやれず
縁の行く先

独り眺めん




 

拍手

PR
2012.06.27 Wed
2012040813390001.jpg



さあはじめよう
しあわせは
すぐに
せなかを向けるから
そのつもりでね




2012041015570002.jpg



さみしがりやの
しろい猫
ずっとないてるなら
せめて
そばにおいでよ




2012061717010000.jpg



さっきから
しらじらしく誤魔化すのは止めて
ずるい人
せいじつそうなのは
その顔だけかしら




201005081311000.jpg



さみだれの雨に思い出す
しんみりする心が
するりと隙間に入り込んで
せつなさを呼ぶ
そんなの忘れていたかったのに




201005081331000.jpg



さんざん
しきられた
すべての
せんから
そとに出る




2011110110550000.jpg



さよならと
しずかに告げた
すると
せかいが
そっと扉を開けた






さしすせ

そせしす









 

拍手

2012.06.27 Wed
2012062710340000.jpg


眠りは
堕ちるもの
でも
誘われるもの
でもなく
ただ
沈むもの
だと思うのです




静謐に満ちた
眠りの湖に
身体ごと
鉛の詰まった
愚鈍な頭を
投げ出して



わたしは
煌びやかなサアカスの舞台に居ました


わたしは
がたごと揺れる汽車に乗っていました


わたしは
見知らぬ少女と抱き合っていました


わたしは
渡す宛てのない長い手紙を認めていました




湖の中
沈みながら
目前に在る光景を


悦び
哀しみ
愉快に愉しく
嗤い
憂う


曖昧な
現実感と共に
時折不意に
沈んでいる
のを悟るのです




けれど
サアカスも
汽車も
少女も
長い手紙にも

お別れを告げると決めたなら
そろそろ
沈むのはお仕舞いです




あしからず
あしからず




ゆっくりと浮かび上がり
湖面に顔を出せば





そこには
ただ
溺れそうな現実が待っているのです









 

拍手

2011.08.11 Thu
201004261542000.jpg



好奇心は猫をも殺す


では
わたしは今迄
何匹の猫を殺した?
 





20091002203005.jpg




すべてを知りたかっただけ


あの人にまつわる何もかもを
貪欲に欲していた
いつかのわたし


猫が鳴いていた
ずっと遠くで






201004061306000.jpg




酷い執着は
純粋な愛情だと
信じ込んでいた


猫が嗤う
そっと嗤う






2010090109510000.jpg




殺された猫は可哀想ね

でもあの人だって悪いのよ

わたしだけの所為じゃない

きっと わたしだけの所為じゃない


言い聞かせる
わたしの身体は
積み重なった
垢だらけ







201007061430000.jpg




もし
知ろうとしなければ

猫は今も
生きていて

わたしは
あの人の隣で
微笑んでいたかもしれない


そんな
意味のない
たとえばの話






20090612210204.jpg




いないはずの
猫が鳴く

どこかで
さみしく
鳴く声に

つられた
わたしも
気が付けば

ここで
ひとり
泣いている





 

拍手

2011.04.25 Mon
2011020112350000.jpg


結局
純粋の白
なんてものは
世の中に
存在し得ないのである

ほらご覧
白く見える雪も
内包するものは
こんなにも澱んでいる





2011042419400000.jpg



今や闇すら
白に染まる
しかし
光には
為り得ない

闇は
仄かに
白く
けぶる





20091128184105.jpg



白い花咲く
内から燃え立つように
輝く
白い花が





201007141008000.jpg



膨張する白
膨れ続けて
弾ける寸前の
一瞬の静けさ





201005081312000.jpg



音は皆
白に吸い込まれる

広がる静寂

物音を探る耳に
響く鼓動は

わたしひとりの





201002231528000.jpg



まわるように
おどるように
せまる
白の息吹を
あびる





2011010814440000.jpg



一瞬の空白
吐いた言葉は
どこまでもしらじらしい





2011032209520000.jpg



目を刺す白
境目を失い
佇むのは
なにも
わたしだけではあるまい





201004061143000.jpg



そうして
溢れる
白の中に
わたしは立つ
 




白は有

白は無

白は巡る

白は還る












 

拍手

HOME 1 2 3 
ささやかにことのはを綴っています。 のんびりゆっくり、お時間の許す限りにごゆるりと。
最新記事
(02/07)
(07/16)
(07/16)
(05/28)
(05/28)
プロフィール
HN:
梨鳥(りとり)
性別:
女性
カウンター
Admin / Write
忍者ブログ [PR]