2010.01.30 Sat
昨日までの冷たい雨が嘘のように
空は青く晴れ渡っています
どこからともなく
頬を撫でるやさしい風が吹き
降り注ぐおだやかな日差しの下
遠くで雲雀の鳴く声がします
もう 春も近いのでしょう
そういえば あなたは
春がくるのを
誰より待ち望んでいましたね
部屋の窓から
寒々と揺れる庭の木々を眺めては
早く春になればいい と
子供のように繰り返していましたね
昨日までの冷たい雨が嘘のように
空は青く晴れ渡っています
どこからともなく
頬を撫でるやさしい風が吹き
降り注ぐおだやかな日差しの下
遠くで雲雀の鳴く声がします
もう 春も近いのでしょう
そういえば あなたは
春がくるのを
誰より待ち望んでいましたね
部屋の窓から
寒々と揺れる庭の木々を眺めては
早く春になればいい と
子供のように繰り返していましたね
ねえ あなたは知っていましたか
しあわせは死ぬ ということを
花が散るように そっと
星が瞬くように 静かに
自ら その息を止めて
昔から長くは続かないというでしょう?
しあわせは
壊れるのでも 消えるのでもなく
死ぬのです
その からっぽのなきがらを遺して
ねえ 知っていましたか
せっかちなあなたは
春にはまだ早いというのに
今日
ひとりで先に逝きました
残される
わたしの気持ちも知らないで
まるで眠っているみたいに
穏やかな顔をしていましたね
そうして今日
あなたと共に
わたしのしあわせも死んだのです
残酷な時のように
戻らぬ命のように
死んだしあわせは二度と還らないのを
あなたは知っていましたか
もうすぐわたしも
死んだしあわせと同じように
からっぽのぬけがらになって
ここに残るでしょう
こうしてわたしは
しあわせのように死んでいくのです
この 穏やかな日差しの下で
しあわせは死ぬ ということを
花が散るように そっと
星が瞬くように 静かに
自ら その息を止めて
昔から長くは続かないというでしょう?
しあわせは
壊れるのでも 消えるのでもなく
死ぬのです
その からっぽのなきがらを遺して
ねえ 知っていましたか
せっかちなあなたは
春にはまだ早いというのに
今日
ひとりで先に逝きました
残される
わたしの気持ちも知らないで
まるで眠っているみたいに
穏やかな顔をしていましたね
そうして今日
あなたと共に
わたしのしあわせも死んだのです
残酷な時のように
戻らぬ命のように
死んだしあわせは二度と還らないのを
あなたは知っていましたか
もうすぐわたしも
死んだしあわせと同じように
からっぽのぬけがらになって
ここに残るでしょう
こうしてわたしは
しあわせのように死んでいくのです
この 穏やかな日差しの下で
ささやかにことのはを綴っています。
のんびりゆっくり、お時間の許す限りにごゆるりと。
プロフィール
HN:
梨鳥(りとり)
性別:
女性
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