いつだって
あなたと一緒に居られる訳がないのだし


常に
あなたのことだけを考えてもいられない


間違っても
あなた中心に世界は回ってなんていないのに






あなたは
わたしにそれを望む



自分には
その価値が
あると言わんばかりに






なんて
我儘で
身勝手で
傲慢で






でも
なんて素直なんだろう








自分を
誤魔化し
偽ってばかりのわたしには
あなたを羨慕することしか出来ない







だからこそ
あなたを
心底
嫌いにはなれないんだ









 

あなたといると
いつだって
緊張するわ



だって
嫌われたくないって
思うから



いつまでも
わたしだけを
見ていて欲しいって




でも
どこか
諦めてもいるの







わたしの目の前
瞳にわたしを映しながら
心だけ
どこまでも遠く離れたあなたへ




「ねえ」




そう
声を掛ける時の
絶望感









あなたのことを
なんでも知りたかったけど




知り過ぎた今は
苦しいばかりね









 

 



思った以上に
人は
わたし
という存在を
見てはいない





それを
恐怖
と捉えるか



もしくは
安堵
と捉えるか









 

なんだか
あなたを
べたべたに
甘やかしてあげたい気分





皆がそっぽを向いたって
わたしにとっては
誰より
可愛いあなた





他が
周りが
どう思ったって構わないから






一人きりで
膝を抱えているなら
今すぐに






わたしのところへいらっしゃい







 

時を経て

忘れることなく
花は咲き
ついでにわたしも
年を取る




幾歳経ても

なにかを為せたと

胸を張れはしないけれど





わたしにも
いつか
花の咲く日が
あるだろう